雨ばかりで全く夏らしくなかった今年の8月のまとめです。
ご注目いただきたいのは、リビング・2階主寝室・脱衣所の温度がほぼ同じだという事実です。
建物全体を均一にするには、うまく空気を循環させるための仕組みと気密性が必要です。
この数字は、このモデルハウスが空気の循環と気密性において
高い性能を持っているということを表しています。
平均 | 最高 | 最低 | |
屋外 | 24.3℃ | 31.5℃ | 16.1℃ |
リビング | 22.8℃ | 26.0℃ | 21.1℃ |
2階主寝室 | 23.6℃ | 26.7℃ | 21.5℃ |
脱衣所 | 22.8℃ | 25.1℃ | 21.8℃ |
床下 | 21.3℃ | 22.2℃ | 20.9℃ |
月合計 | 1日平均 | |
発電量 | 356.2kWh | 11.5kWh |
うち自家消費量 | 49.4kWh | 1.6kWh |
差引売電量 | 306.8kWh | 9.9kWh |
売電金額 | 11,044.8円 | 356.3円 |
月合計 | 1日平均 | |
消費電力量 | 109.7kWh | 3.5kWh |
電気料金換算 | 2,950.9円 | 95.2円 |
売電価格は1kWhあたり36円、電気料金は1kWhあたり26.9円で計算しています。
今週のポイント
エアコン停めてみました!
雨の多かった8月が終わると、空は急に秋めいて、
エアコンなしでも快適な日もちらほらと出てきました。
そこで、9月1日午前9時、思い切ってエアコンのスイッチをオフ!
「夏モード運転」の換気システムのみが稼働している、という状態にしてみました。
これは、涼しくなったとはいえ日中などは若干汗ばむような日もあるなか、
熱交換しながらの換気 & 断熱・気密性能 だけで、
快適な環境をどれだけキープできるか!?
という挑戦であります。
では、早速結果です。
まずは、こちらのグラフをご覧ください。
(クリックで拡大します)
こちらは、日中の最高気温が軒並み30℃を超えた7月20日~26日のグラフです。
35℃を超える日もあり、思えば唯一夏らしい一週間でした。
エアコンは、ドライ+2℃の設定で24時間運転させています。
グラフの中身を説明いたしますと、
最も激しく乱高下しているのが屋外の気温、
灰色のほぼ一直線なのが床下の気温、
シンクロ気味の水色と黄色がそれぞれリビングと2階寝室、
つまり人間が居住する空間です。
細かく読み解くときりがないので、ざっくりと読みますが、
大きく乱高下する外気に対して、室内は穏やかな波、
ほぼ一定の温度帯に保たれています。
エアコンをガンガンに効かせれば、どんな家でも可能ではありますが、
こちらはドライのプラス2℃という比較的穏やかな運転であり、
なおかつ24時間フル稼働させているのですが、
それでも換気システムと合わせての消費量が42.2kWh、
電気量金に換算すると1135円程度でした。
(ちなみにこの週以外の電気第は700円程度)
続いて、エアコン停止実験中のグラフです。
さすがに、エアコン運転中に比べると室内の気温の上下が大きくなっています。
今週は最も気温が上がった日で29℃でした。
その日の室内は、2階寝室の26.8℃まで上がりました。
ですので、屋外が35℃などということになれば屋内も30℃は超えるのではないでしょうか。
それでも、屋外の乱高下に比べると、室内の上下は穏やかです。
穏やかであるということは、気温の上昇が穏やかであると同時に
気温の降下も穏やかであるということです。
高断熱、高気密の家は、言わば魔法瓶のようなもので、
気温の変化が少ないというのが特徴です。
今回の結果からも、その傾向を読み取ることができました。
現在は基本的にエアコンを24時間運転にしています。
これは、「つける」「消す」を繰り返すよりも、
ゆっくりと運転しつづけるほうが効率がよい、とされるからです。
ただ、断熱性がある程度確保できるのであれば、
実際は「つける」「消す」のサイクルが細かくならないよう注意しながら、
快適な温度になったらしばらく停めてみる、
といったかたちでの運転がこの家の性能を活かした
エアコンの使用方法になるのではないでしょうか。
以上、エアコン停止実験の検証結果でした。
それでは、最後に今週の一覧表をどうぞ。