今週のポイント
エアコン停めてみました!
雨の多かった8月が終わると、空は急に秋めいて、
エアコンなしでも快適な日もちらほらと出てきました。
そこで、9月1日午前9時、思い切ってエアコンのスイッチをオフ!
「夏モード運転」の換気システムのみが稼働している、という状態にしてみました。
これは、涼しくなったとはいえ日中などは若干汗ばむような日もあるなか、
熱交換しながらの換気 & 断熱・気密性能 だけで、
快適な環境をどれだけキープできるか!?
という挑戦であります。
では、早速結果です。
まずは、こちらのグラフをご覧ください。
(クリックで拡大します)
こちらは、日中の最高気温が軒並み30℃を超えた7月20日~26日のグラフです。
35℃を超える日もあり、思えば唯一夏らしい一週間でした。
エアコンは、ドライ+2℃の設定で24時間運転させています。
グラフの中身を説明いたしますと、
最も激しく乱高下しているのが屋外の気温、
灰色のほぼ一直線なのが床下の気温、
シンクロ気味の水色と黄色がそれぞれリビングと2階寝室、
つまり人間が居住する空間です。
細かく読み解くときりがないので、ざっくりと読みますが、
大きく乱高下する外気に対して、室内は穏やかな波、
ほぼ一定の温度帯に保たれています。
エアコンをガンガンに効かせれば、どんな家でも可能ではありますが、
こちらはドライのプラス2℃という比較的穏やかな運転であり、
なおかつ24時間フル稼働させているのですが、
それでも換気システムと合わせての消費量が42.2kWh、
電気量金に換算すると1135円程度でした。
(ちなみにこの週以外の電気第は700円程度)
続いて、エアコン停止実験中のグラフです。
さすがに、エアコン運転中に比べると室内の気温の上下が大きくなっています。
今週は最も気温が上がった日で29℃でした。
その日の室内は、2階寝室の26.8℃まで上がりました。
ですので、屋外が35℃などということになれば屋内も30℃は超えるのではないでしょうか。
それでも、屋外の乱高下に比べると、室内の上下は穏やかです。
穏やかであるということは、気温の上昇が穏やかであると同時に
気温の降下も穏やかであるということです。
高断熱、高気密の家は、言わば魔法瓶のようなもので、
気温の変化が少ないというのが特徴です。
今回の結果からも、その傾向を読み取ることができました。
現在は基本的にエアコンを24時間運転にしています。
これは、「つける」「消す」を繰り返すよりも、
ゆっくりと運転しつづけるほうが効率がよい、とされるからです。
ただ、断熱性がある程度確保できるのであれば、
実際は「つける」「消す」のサイクルが細かくならないよう注意しながら、
快適な温度になったらしばらく停めてみる、
といったかたちでの運転がこの家の性能を活かした
エアコンの使用方法になるのではないでしょうか。
以上、エアコン停止実験の検証結果でした。
それでは、最後に今週の一覧表をどうぞ。
エアコン モード=ドライ+2℃ 風量=自動
換気 モード=夏 風力=中
今年は秋が早く、今週も屋外に設置した温度計が30℃を超える日はありませんでした。
エアコンは相変わらずドライのままなので、稼働時間も短く、
消費電力も1日平均50円を下回りました。
そんな今週のポイントは「温度の下がり方」です。
まだ、暖房をしていないので、外気温が下がれば建物の熱は奪われる一方という状態です。
つまり、断熱性能が試される状況にあります。
そこで、最低気温に注目していただきたいのですが、
今週、屋外で最も温度が下がったのが12日で12.1℃でした。
それに対して、建物内部の最低気温ははリビングと脱衣所の20.1℃でした。
ちなみに、最高気温と最低気温の差は、屋外が12.7℃なのに対して、リビングは2.1℃でした。
エアコン 14日~16日 ドライ+2℃ / 17日~20日 自動-5℃
換気 モード=夏モード 風力=中
今週は先週と比べて最高・最低ともさらに気温が下がってきているので、
週の途中ではありますが、17日(水)よりエアコンの運転モードを自動に変更しました。
気温の設定は、以前自動運転で暖房が稼働したこともあり、低めの「-5℃」にしました。
しかし、ここまで温度が下がると暖房運転はいたしかたないようです。
まずは、運転モード変更後の推移をグラフでご覧ください。
グラフ中の折れ線は、青がリビング温度、グレーが2階寝室温度、オレンジが屋外温度を表しています。
黄色の折れ線の面グラフが消費電力量を表しています。
それぞれ1時間ごとのグラフとなっています。
まず、運転モード変更後(①)はエアコンが動き始めています。
その後の時間帯(②)では屋外にあわせて室内の温度も下降線をたどりますが、
18日の朝6時台に突然気づいたかのように運転を強めて温度を上げています。
その後(③)は室内温度の上下も少なくなり、
屋外の温度が下がるとエアコンも動きはじめるという安定した運転となっています。
寒冷期には、基本的にグラフ上③のような運転状況になるのではと思われますが、
その辺りは今後の検証で明らかになっていくでしょう。
なお、自動の「-5℃」では昼間に冷房運転をしてしまうようなので、
来週は自動の「±0℃」にしてみます。
9月22日より
エアコン モード=自動±0℃ 風量=自動 風向=下固定
換気 モード=春秋 風力=中
1.今週は、この秋初めて最低気温が10℃を下回る日がありました。
エアコンの設定は、月曜日より必要以上に冷房運転をしないよう
自動運転の温度を±0℃とし、換気システムも春秋モードに変更しました。
2.気温の低下とともに暖房運転もするようになりましたが、
暖房の場合は1階と2階の温度差が大きくなる傾向が出ています。
そのため、週の半ば24日に階段上部に設置されたエアコンの風向を
下向き固定に変更してみましたが、あまり変化はありませんでした。
暖房時の温度ムラは結構重要な項目なので今後も動向に注目していきます。
3.換気システムの春秋モードへの変更ですが、
データ的にはそれほど大きな変化はみられませんでした。
次週は冬モードで運転してみます。
今年は秋が早く、9月では30℃を超える日はありませんでした。
その代わり、10℃を下回る日もあり、気温差があり温度管理が難しい月でした。
そのなかで、平均温度はリビングが22.9℃、2階主寝室が24.0℃でした。
夏場に比べ、2階の温度が高い傾向がありますが、
高断熱ということは保温性が高いということであり、なおかつ暖房運転がはじまり、
暖かい空気が高い場所に集まるため、このような結果になったと考えられます。
いまはもう秋、ですが、改めて夏場に熱を持たせない工夫の重要性を確認できました。
|
平均 |
最高 |
最低 |
屋外 |
19.9℃ |
29.3℃ |
8.1℃ |
リビング |
22.9℃ |
26.3℃ |
18.4℃ |
2階主寝室 |
24.0℃ |
27.5℃ |
19.2℃ |
脱衣所 |
22.3℃ |
25.5℃ |
18.7℃ |
床下 |
21.0℃ |
22.0℃ |
19.5℃ |
|
月合計 |
1日平均 |
発電量 |
516.0kWh |
17.2kWh |
うち自家消費量 |
30.0kWh |
1.0kWh |
差引売電量 |
486.0kWh |
16.2kWh |
売電金額 |
17,496円 |
583.2円 |
|
月合計 |
1日平均 |
消費電力量 |
91.2kWh |
3.0kWh |
電気料金換算 |
2453.3円 |
81.8円 |
電力自給率 |
828.8% |
売電価格は1kWhあたり36円で換算、電気料金は1kWhあたり26.9円で計算しています